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中田様~1位突破弾!またまたV打 福留超え国際大会最多11打点


 ◇プレミア12予選ラウンドB組 日本10―2米国(2015年11月14日 台湾・桃園)

 中田が止まらない。侍ジャパンは14日、米国を10―2で下し、予選ラウンドB組1位での準々決勝進出を決めた。2―2と同点に追いついた6回に中田翔内野手(26)が勝ち越し3ラン。好調の中田は今大会11打点の荒稼ぎ。プロ選手が参加するようになった2000年のシドニー五輪以降、国際大会での1大会最多打点をマーク。13安打10得点の圧勝、開幕4連勝へ導いた。

 耳をつんざくような大歓声が響いた。6回、同点に追いつき、なお1死一、二塁。中田は左腕・イブランドの内角球を振り抜いた。打球は低い弾道で一直線に伸び、左中間フェンスを越える。勝ち越し3ランだ。日本ファン一色の桃園球場がスタンディングオベーションで祝福した。

 「イケイケムードだったので崩したくなかった。“抜けてくれ”という思いだった。(米国の投手は)きれいな回転の球ではないので、大振りではやられる。コンパクトに振りにいった」

 11日のメキシコ戦(天母)のサヨナラ打、12日のドミニカ共和国戦(桃園)の決勝二塁打に続く、3戦連続の決勝打となるアーチで、今大会は15打数8安打、打点は11となった。00年以降の国際大会では04年アテネ五輪の福留(当時中日)の10を超える1大会個人最多打点だ。「すぐ出てこない(思い出せない)くらい凄い結果を残せているなと思う」と中田。走者を置いた場面では9打数7安打(3四球)と神がかり的な勝負強さを見せている。

 異国の地に誰よりも順応している。台湾入りし、まず確認したことはチーム専属の李淑芳(リシュクホウ)通訳の携帯番号だった。小久保監督就任後初の対外試合だった13年11月の台湾遠征でも同通訳のサポートを受けた。現地に住む「事情通」に聞いた宿舎近くのお薦めの料理店にチームメートを連れて行っては舌鼓を打った。重圧がかかる国際大会でも地元の文化を楽しむ余裕がある。

 侍ジャパンの得点パターンも確立されてきた。中田が本塁へ還すのは山田だ。山田は今大会、19打席で10度出塁し7度も生還。今大会は主に3番、6番に座る2人が、出塁が求められる1番と、走者を還す4番の役目を果たしている。この日も3度生還した山田は「塁に出ることを考えてチャンスメークできた。きょうは特に変化球を見極められた」と胸を張った。

 中田の劇打で予選ラウンド4連勝。同B組1位通過が決まり、15日のベネズエラ戦(桃園)ではコンディションや16日の準々決勝(未定)以降をにらんだ柔軟な選手起用が可能になった。小久保監督は「中田がこの大会のキーマンになっている。神がかっているね」と絶賛。さらに「3~6番(山田、中村剛、筒香、中田)を変えるつもりはない」と断言した。まさに「神様、中田様」。その打棒で日本を必ず世界一へと導く。 

 ≪アテネ福留超え≫中田が6回に勝ち越し2号3ラン。打点は11日メキシコ戦から5、3、3の11打点。00年以降の五輪、WBCを含む国際大会では04年アテネ五輪で福留がマークした10打点を抜く最多打点になった。これでメキシコ戦9回サヨナラ安打、ドミニカ共和国戦8回勝ち越し二塁打、この日の勝ち越し弾と3試合連続勝利打点。こちらは00年シドニー五輪予選リーグで鈴木郁がオランダ戦、オーストラリア戦、イタリア戦で記録したのと並ぶ最多タイ。また、7回には松田が満塁本塁打。プロ参加の主要国際大会での満塁弾は13年第3回WBC2次ラウンドのオランダ戦で坂本が放ったのに次いで2人目だ。


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